「絵柄が安定しない」と悩んでいる人たちをよく見かけますが、私は良いことだと思っています。逆に早い時期から絵柄が安定してしまうとそれ以上伸びない恐れもあるからです。
はじめのうちは、様々な絵を参考にしていったほうが良いです。個性がないと思っていても初期のころでは仕方のないことです。気にする必要もないのです。自分が気に入ったものを気にせずにどんどん吸収していってしまいましょう。「自分らしい」絵を描くのはこの作業を一通り終えてからの行程だと思うのです。
なぜそうするのか?
それは様々なものを吸収すれば吸収するほど、その中から自分の方向性に合ったやり方を見つけられる可能性が高くなるからです。
実際の選択肢はとてもたくさんありますが知らない選択肢を選ぶことはまずありません。知らないのですから選びようがありません。必ず知っているものの中からでしか選ぶことはできないのです。ですのでまずは選択肢の幅を広くしてしまいましょう。
ですから、絵柄が安定しないことは、様々なものを吸収している証拠であり、成長している証しなのです。
その後に、たくさんの選択肢の中から自分の好きなものをチョイスしていくことで自分なりの魅力的な絵が出来上がっていくのです。