参考文献:『習慣の力』(チャールズ・デュヒッグ著)
まずはじめに習慣はかならず「きっかけ」⇒「ルーチン」⇒「報酬」というサイクルがあります。
たとえば、夜中につい甘いものを食べてしまうという習慣があったとします。
これを上のサイクルに当てはめると…
「きっかけ」
⇒きまった時間帯になると食べたくなってくる
「ルーチン」
⇒甘いものを食べる
「報酬」
⇒甘いものを食べて満足感を得る
ということになります。
特にお腹がすいていないのだけど、夜中の時間になるとなんとなく食べたくなってきてしまう。そして報酬の満足感を得るために甘いものを食べてしまうという流れになります。
これはほとんどの場合無意識で行っているでしょう。悪いと分かっていたとしてもついやってしまうという典型的なパターンです。
しかしこのサイクルを意識的に作ることも可能です。
では例として「イラストを描く」を習慣にしたいとすることにします。
この場合は「ルーチン」が「イラストを描く」ということになります。
そして次に「報酬」を考えてみます。「報酬」とはすぐに実感することができるものを設定します。「イラストを描く」という「報酬」に対して真っ先に思い浮かぶものは「上達」ではないでしょうか?これがイラストを描く目標なのですから当然だと思います。しかし「上達」というものでは一回のルーチンで感じるものではありません。習慣化させるためには、その場で報酬を得ることができるものを設定する必要があります。
「イラストを描く」という行為をなかなか持続できない理由の一つに、なかなか上達を達成できないからではないでしょうか。これを毎回実感するような報酬を設定することで習慣化することを容易にすることができます。
ではどうやったらすぐに上達を実感することができるのでしょうか?
つづく…