年賀状2012少女のメイキング―線画工程


年賀状2012少女のメイキングを簡単に紹介します!

作業ファイルはこちらからダウンロードできます。

今回は線画工程までです。

準備

使用したソフト:
・Illuststudio1.2.5(メイン)
・Photoshop CS5(仕上げ工程)
・Illustrator CS5(一部塗り工程)

キャンバスサイズ: A4(350dpi) (2894x4093px)

キャンバスサイズはいつも面倒なのでA4サイズで描いてます。後で印刷したいなと思ったときにA4サイズであれば大体は対応できるかなと思ってこのサイズにしています。今回は横に扇子がはみ出てしまったので途中からキャンバスサイズを正方形の4093x4093pxに変更しました。

下書き

使用したツール:ペンツール(G)太さ30.0px

まずはじめに下書きです。一発でこれを描いているわけではないのですが、自分の場合は何度も描いたり消したりして一本の線にしていくので、これより初期の下書きレイヤーが残っていません。

この描き方はペンツールと消しごむツールを何度も行き来するので、この二つのショートカットは欠かせません!

下書きの段階でかなり線も明確にしていきます。そうじゃないと線画の工程のときに、どこに線を引くべきか迷ってしまうからです。

消しゴムツールで整形した線は綺麗な線になりにくいので、前の線は消してしまってから新しい線を描いていくことが多いです。

年賀状2012―下書き

線画

下書きをもとに線画を…のつもりが、線画とは若干変わっています。新しく変更した場所も下書きの工程と同様に描いたり消したりして線を整えていきます。なので下書きと線画のレイヤーが同じ場合もよくあります。

年賀状2012―線画

髪の描き方

髪を描くときはストロークを大切にしています。手にあまり力を入れずに、人差し指の付け根あたりを軸にして四分の一の円を描くようにして動かしています。満足のいく線が描けるまで延々と描きなおします。

コツは線を長めに描いて、はみ出したところを消していくことです。線の交わるほとんどの場所は立体的にみると違うレイヤーであったり、影ができるところです。なので線が交わる場所に細い線で描いてしまうと平べったい印象になってしまいます。

年賀状2012―髪の描き方

ストロークの応用で一度描いた線にキャンバスを回転させて新しい線をつなげていきます。こうすることで様々な形の髪もうまく描くことができます。

髪に動きを持たせるためには、線の強弱(入り抜き)や様々な方向に描いたり、髪のレイヤー(奥行き)を増やすことで表現できると思います。

年賀状2012―髪の描き方

扇子の描き方

最初に大雑把に扇状にかたどって、次に折り目をつけていきます。基本的に長めに描いてはみ出たものを消すところは変わりません。中の折り目の線は若干アウトラインよりも細く描いています。

年賀状2012―扇子の描き方

線画の仕上げ

最後の線画の仕上げとして、光が完全に遮断されている影をちょこっとだけ付け足します。これによって、線画の立体感が生まれてきます。

色を塗った後はほとんど気付かないレベルなのですが、印象が多少なり変わってきます(たぶん)。塗りつぶしたときに塗り残しができにくいという利点もあります。

年賀状2012―線画仕上げ

おわりに

描き始めて間もないころは「下書きはいいんだけど、線画にしたらなんだか変だなぁ…」と思うことがよくありました。最初はなんでか分からなかったんですが、描いていくうちに分かってきました。

その理由は、まず下書きではある程度立体的に見えていたものが、線画にすると平べったくなってしまっていたからでした。平べったくしていた原因は線がまず同じ太さだったということ。

下書きのときは何度も同じところをなぞって自然と線の太さが変わって気付かないうちに程よく立体感が生まれていたりします。対して線画に起こすときは一本線で描こうとするので同じ太さになりがちになっていました。なので線画のカギはストロークだと思っています。そしてアウトライン以外の線(たとえば服のシワの線)も線の太さを変えて描いています。

そしてもう一つ影を入れることで立体感が生まれてきます。影の入れ方でどこが浮き上がっているのか、くぼんでいるのかを表現することができます。

小さいことが案外重要だったりします。
小さい差異だからこそ気付きにくかったりします。